煮るなり焼くなり

あずっしゅの as you wish

「本はいいぞぉ」を自分なりに言語化してみる

はじめまして、a2ush(あずっしゅ) と申します。
今まで全く本を読んでこなかった人が、直近 3 ヶ月で 30 冊以上の本を読むに至った背景・モチベーションを備忘録として綴ります。
なお、今回取り扱う対象に「小説」は含みません。小説についてはまた別の機会に綴りたいと思います。


あなたに悩みや不安、疑問、気になっていることはあるか

私にはあります。特に数ヶ月前はものすごくありました。
そして、それをうまく言語化できず、その「言語化できない」状態にも"モヤモヤ"を感じていました。
(話を進めやすくするため、以降こういった気持ちをすべて「悩み」として扱います。)

また、ときには「何が悩みの種なのかも正直分からない、けれども自分の中で引っ掛かっている何かはある」というような"ふわふわ"した状況に身が置かれ、誰かに相談しようにも何を相談すればいいのか分からず行き詰まったこともありました。

( ˘•ω•˘ ) <<「いま私"モヤモヤふわふわ"しててさ」

と、なんだそれはと言われそうな切り出し方で相談する方法はありますが、必要以上に相談相手の時間を奪ってしまう他、自分ですら言語化できていない悩みに対して完全解決するようなアドバイスが貰える可能性は低いのではないでしょうか。
また、いつも誰かに相談してばかりではなく、悩みを自力で解決できる手段は持っておくに越したことはないでしょうか。

その悩みは、人類史上初めての悩みだろうか

おそらくほとんどの場合が No ではないでしょうか。私の悩みは漏れなく全て No でした。
何に悩んでいるかうまく言語化はできないが、「悩んでいるジャンル(例: 仕事・人間関係、日常生活、漠然とした不安 など)」は大体検討がついていて、私の悩みが 『そのジャンルにおける史上初の悩み』 なわけはないだろう、完全一致と言わずとも類似事例はあるだろう、と思いました。

(´・ω・`) <<「自分の悩みはありふれたもので、ちっぽけなんだ...」

と、言いたいのではありません。そしてそう思う必要もありません(他人から見ると小さい悩みでも、当人からすればそれはそれは大きな悩み、ということは往々にしてあると思います)。

ここで言いたいのは、人類は様々な歴史を経て現代に到達しているわけで、その歴史・過程上に少なくとも悩みを解決するためのヒントはあるだろう、もしかすると解決策自体があるかも、ということです。
漫画風にいうと『人間(という種が繋いできたこの時間の長さ)舐めんなよ』ってやつです。

おそらくそれは本になっている

文字や言い回し、書き方などは時代と共に変わりつつも、古くから現代でも同じように使われている伝聞媒体は「本」であり、人が悩むようなことはおおよそ誰かが本にしてくれているはずです。

「なんで本として残そうと思ったのか」についてビジネス的な話は分かりませんが、その人が何百時間、何年、もしくは一生をかけて悩み抜いた事柄を世に出さずに一人で留めるのはもったいない、この知見を共有して皆でもっと幸せになりたい、と感じてくれたからかもしれません。
各々の正確な理由は分かりませんが、いずれにせよ長い時間をかけて本を仕上げてくれた先人の方、現在進行形で本を執筆してくださっている方がいて、世の中は本で溢れています。ありがたい限りです。

悩みの攻略本を手にする?手にしない?

さて、ここにあなたの悩みのジャンルに関する本があるとして、あなたはその本を手に取るでしょうか。

( -∇-) << 「本は読まないからなぁ(以前の私)」

と手に取らず、引き続きその悩みを内に秘めたまま、何かのタイミングで解決することを願うでしょうか。人に相談し続けて、"まさに"な回答が得られるまで飲みニケーションし続けるでしょうか。

場合によってはそういうスタンスもありだと思いますが、もしその本を読んでいたならば、3,4 時間でその悩みは解決したかもしれません。
なぜなら、その本を執筆した人はあなたより前にその悩み(ジャンルが同じ悩み)にぶつかっていて、何年も何年も悩み抜いた結果、何かしらの方法で自分なりの答えを出し、それを本にしているからです。

例えば、先人が答えを出すまでに

「悩み」発生 --> 過去の歴史書を読む(「悩み」未解決)--> 色んな人に相談する(「悩み」未解決)--> 「悩み」を持ちつつも日々の仕事をこなす --> 仕事を退職する --> 仕事をしなくなった今、何気ない日常の中で「悩み」の答えを得る --> 本にする

という経緯を歩んだとします。同じ悩みを持つあなたがこの本を手に取ったとすると、最も良い時で以下のようになります。

「悩み」発生 --> 本を読む --> 「悩み」の答えを得る

本を手に取らなかった場合は、先人と同じように退職してから初めて悩みが解決するかもしれないし、退職を経験してもなお悩みは解決しないかもしれません。 もちろん、次の日にふと友人が答えをくれる可能性はありますが、自分の悩みを解決してくれるかもしれない本(攻略本)が目の前にあるのに、それを「読むの面倒くさいから」「時間がないから」で見送るのはもったいなくはないでしょうか。

そうです。これが、私が本を読み始めた理由です。

ではどんな本を読めばいいのだろうか

『悩みに関連するジャンル(例: 教養、資本主義)で検索をかけてひとまずベストセラー本を読んでみる』ということを私はしました。
冒頭で話した通り、私は今までに全く本を読んで来ず、どんな本がいいのか全く分からなかったため、最初は「売れてる本」から手をつけるミーハー作戦を採用しました。

しかしながら、ベストセラー本とは言え選んだ本があなたに刺さるかどうか(あなたの悩みを解決できるかどうか)は、分かりません。こればかりは、あなたが読むしかないです。

逆に考えてみると、あなたが抱える悩みは、すぐに解決できる簡単な悩みなのでしょうか。
自分では言語化できない、どう考えればいいのかも分からない事柄だから「悩み」として出現するのであって、自分自身がすぐに解決できるようなものであれば、それは悩むまでもないはずです。

手に取った一冊目があなたに突き刺さり、読書開始一冊目にして答えを手にするときもあるでしょうが、「そんなときばかりじゃないよね」と思いながら二冊目、三冊目と読み進めてみましょう。 自分が納得する答えが書いてなくても、「これとても参考になるな」とヒントを得れる可能性はあり、そのヒントを足がかりに次の本に手を出せるかも(そのヒントを元に悩みが言語化できたなら、本を読まずに他人に相談してみるのもありかも)しれません。

本以外ではだめなのか

そうは言ってません。例えば本を解説している Youtube 動画は数多くあり、私もいくつか見たことがあります。面白いですよね。
ただ「動画を見る」という行為はどうしても"受け身"になってしまう他、本の解説動画はあくまで「解説者が感じた内容(解説者が読み取った内容)」が紹介されるので、実際にその本を能動的に読んだ場合と比べると、得られる情報に差が出るかもしれません。

一方で、動画であれ友人の紹介であれ読もうとしている本の解説を一回聞いていると、自分で読み始めたときにより理解しやすくなる可能性はあるので、読書に苦手意識がある場合は、最初は本以外の媒体を使ってもいいと思います。
しかしながら、最後は実際に本を読んでみて、「ここに悩みの答えが書いてあったのか!」という感動・成功体験を是非一度は味わってみてほしいです。

おわり

巷で読書好きがよく言う「本はいいぞぉ」を自分なりに言語化してみました。
今後は、今回取り上げなかった「物理本の良さ」や「本を嫌いにならずに読み続けるための方法」などについても、別の記事で自分の気持ちを綴っていきたいと思います。

a2ush(あずっしゅ)