「アメリカン BBQ ってハードル高そう…」 そう思っているあなたへ。
実は、道具と手順さえ押さえれば、アメリカン BBQ は誰でも美味しく楽しめます。 今回は我が家の定番 Weber(ウェーバー)グリルを使った、初心者でも失敗しないアメリカン BBQ の流れを、写真付きで紹介します。
まずは道具を揃える
- Weber グリル
- チムニースターター(ブースター・火起こし器)
- 着火剤
- 食材用温度計
- 燻製チップ ※最初はなくても OK
アメリカン BBQ で地味に大事なのが 食材用温度計 です。肉の中心温度を測って、生焼けや焼きすぎを防ぐことができます。
着火の手順
1. チムニースターターに炭を入れる
チムニースターターに炭を入れます。 上まで目いっぱい入れなくとも、大体 6〜7 割程度で十分です。
2. Weberの空気口を開ける
Weber グリルの 横側にある空気口を全開にします。 「え、ここも開くの?」と思うかもしれませんが、開きます。あとあと空気の流れが燃焼効率を左右するので、忘れずに。
3. 着火剤に火をつけて放置
着火剤をチムニースターターの下に置き、着火します。 あとは 放置 します。だいたい 20~30 分で炭が白くなってきます。
この間に、テントの設営や食材の下処理を進めましょう。
食材の下処理
炭が熾きるのを待つ間に、肉の準備をしておきます。私はよく以下の下処理をします。
- (前日の仕込みが可能で、鳥/豚肉の場合)ブライン液につけておく
- オリーブオイルを薄く塗る
- 塩を振る
Option: 燻製チップを準備する
ここは正直、かなり流派があります。 燻製チップを水につけておく、濡らさずにそのまま使う、アルミホイルで包む、燻製チップの近くに水を置いておく などなど...
私は「燻製チップを少量水で濡らして、炭の上に雑にまぶす」派です。 理由は、
- 準備や手順が楽
- 少ししか濡れていないため炭の温度/グリル内温度が下がりにくい
濡らすことでチップがゆっくり燃え、煙がじんわり長く出るようになります。 これが肉に香ばしいスモーキーさを加えてくれます。
焼く前の準備
白くなった炭をグリルの片側にまとめて置きます。こうすることで、グリルの中に「直火ゾーン」と「間接熱ゾーン」の2つのエリアができます。
- 直火ゾーン:炭の真上。表面に焼き目をつけるときや小さい肉や野菜をパッと焼いて食べたい時に使う
- 間接熱ゾーン:炭のない側。蓋を閉めてじっくり中まで火を通すときに使う ※基本使うゾーン
焼きの本番
肉は基本「間接熱ゾーン」で焼きます。 初心者がやりがちなのが、肉をずっと直火の上に置いてしまうことです。直火は強すぎて、外側が焦げても中は生、という残念な結果になりやすいです。
基本の流れ:
- 間接熱ゾーンに肉を置いて、燻製チップを半分投入し蓋をする
- 煙が出なくなったら、中心温度を測り、残りの燻製チップを投入する(蓋の開閉はグリル内の温度を下げないために素早く行う)
- 中心温度が目安に達したら、アルミホイルで包み仕上げる・肉汁を落ち着かせる
【肉の種類別中心温度の目安】
- 牛肉: 約 55℃
- 豚肉: 約 65℃
- 鶏肉: 約 75℃
注1: 蓋の空気口が肉の上にくるようにする
燻煙を肉に馴染ませるため、流体力学的なアレ(?)で肉の上に空気口がくるようにします。 また、空気口の開く大きさも調整し、燻煙が上から出ていくギリギリを攻めます(横から煙が出ていると、蓋の空気口が狭すぎるため少し広げてください)。
注2: 中心温度は「思ったより上がらない」
初めての人が一番ハマるポイントです。私もハマりました。
「もうそろそろかな?」と思って温度計を刺すと、意外と低いことがよくあります。BBQ は時間がかかるものだと最初から割り切っておくのが、精神的にも一番楽です。
目安として、肉の厚さによりますが早くても 30 ~ 45 分 くらいは普通にかかります。 飲み物片手に、のんびり待ちましょう。それが BBQ の醍醐味です。
食べる
アルミホイルでの仕上げ・休ませが終わったあとは、食べるだけです。 水分量を保ったまま仕上がっているため、しっとりしつつメチャクチャ旨みが味わえます。
ちなみに、野菜もグリルで焼くと甘みが増して最高です。ピーマン、ズッキーニ、ナスなど、水分量の多い野菜が特に美味しいのでぜひお試しください。
後始末
Weber グリルの空気口を全て閉めるだけで、炭火は消えます。メチャクチャ楽です。 完全に消えた炭は、次回再利用するため捨てません。私は大きめのタッパーに使用した炭を入れています。
おわりに
ここまで手順を細かく書いてきましたが、正直 "これ!" というルールはありません。
火が弱くなってきたと思えば火吹き棒で再燃させればいいし、「生焼けかも?」となれば電子レンジでチンすれば解決です。
効率化が叫ばれるこの時代に、わざわざ炭を熾して、煙を出して、ひたすら待つ。傍から見れば無駄の塊ですが、その無駄の中にこそ美味しさも楽しさも詰まっています。
大事なのは、手間や過程を楽しむこと、試行錯誤してみること、そして美味しく食べること、それだけです。








